内容説明
春秋戦国時代に成立したとされる、古代中国最高の軍事思想書『孫子』。兵書の域を超えた究極の戦略・戦術論として現代に読み継がれている本書には、組織を率いて勝利するための極意が満ちている。
目次
計篇
作戦篇
謀攻篇
形篇
勢篇
虚実篇
軍争篇
九変篇
行軍篇
地形篇
九地篇
火攻篇
用間篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Stonewell
1
攻めることを主体に、戦略論が展開される。しかし、がむしゃらに攻めることはここではむしろ退けられる。敵を、味方を、環境を調べ、計算しつくすこと。戦が始まるときには、とうに勝ちは決している。英雄なぞ生まれるのは、勝ち負けのわからぬ未熟な戦だからに過ぎない。孫子のことばは、古代中国の戦争ばかりでなく、実のところ明日のことさえはっきりしない私の生きざまにまで、厳しく向けられているように感ぜられてならない。データを集積し、分析して緻密なロジックで組み立てられた戦略。そんなふうに仕事ができたらなあ〜2011/09/08
不動 明
1
勿論全てとは言わないが武蔵の五輪書もかなりこの孫子の影響は受けていると感じた。これは五輪書、三十五ヶ条とリンクさせて読めばより武蔵が何を目指していたのかが見えてくる!! それはやはり兵法指南者よりも軍略家を目指していたのかもと思えた。今までは五輪書だけでは見えなかった武蔵像が少しだけだが現実感を帯びて見えた気がする。因みに二天一流の第5の迂直という技名が孫子の中に発見したのは読んだ甲斐があった!?というものでした。2010/03/02
しく
1
高校の頃に読んだ。多分無意識の間に頭脳の肥やしになってる。ハズ。
ジャバウォッキー
0
作者不明の本。2500年くらい前の人間が書いたとされてるが詳細不明。ただ、2500年前にこのレベルまで練り上げるってとてつもない。現実に存在するけど、超古代文明でもういいと思う。多分、いまならNASAとかマサチューセッツ工科大学とか、その手のもんだと思う。戦わずして勝つのが上策、戦ってしまう時点で最上の策ではない。勿論、学問と実践の差はあるだろう。何やら、MBA の講義とビジネスの差みたいなもののようだ、現在は経済がメインだけど2500年前はまず軍事戦略が国の土台だったようだ。
Като́н
0
いったいこれで読むの何訳目だろうか『孫子』。西側が自ら損耗することなく、ロシアを弱体化せしめたのは、まさに戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なりだ2024/07/22