中公文庫 仏教の源流―インド

長尾 雅人【著】

中央公論新社（2001/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 241p／高さ 16cm
• 商品コード 9784122038677
• NDC分類 182.8
• Cコード C1115

出版社内容情報

ブッダの事蹟や教説などを辿るとともに、ブッダの根本教理である縁起の思想から空の哲学を経て、菩薩道の思想の確立へと至る大成過程をあとづける。

内容説明

古くから伝わる「仏伝」をもとに、仏教の創唱者ゴーダマ・ブッダの事蹟や教説を辿るとともに、ブッダの根本教理である縁起の思想から空の哲学を経て、菩薩道の思想の確立へと至る大乗仏教の大成過程をあとづける。

目次

第１章　仏教とは何か
第２章　釈迦の生涯
第３章　『仏伝』が教えるもの
第４章　釈迦の人間像
第５章　根本仏教の教理
第６章　何が空なのか―空の哲学
第７章　菩薩の思想

著者等紹介

長尾雅人［ナガオガジン］
明治４０（１９０７）年、仙台市に生まれる。京都帝国大学文学部哲学科卒業。昭和３４（１９５９）年、学士院賞受賞。昭和５５（１９８０）年、日本学士院会員として選出される。京都大学名誉教授
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感想・レビュー

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[俊介]

本書は、公開の連続講座をもとにした本なので、分かりやすく語りかける感じなので好感持てました。それに、難解な言い回しや、専門用語もそんなに登場しないのでスラスラと読めました。 全体の3分の2くらいを、ブッダその人の生涯（仏伝）、思想の解説にあてています。 ただ、当時のインドの細かい思想背景（ヴェーダがどうのといった）の説明はありませんでした。また仏伝を除いては、上座部系の経典も出てきません。 あとは主に大乗仏教の話になります。なかでも「空」について割と詳しく解説されてたのが良かったです。

2018/12/05

[あべちゃん]

薦められて読みましたが、なかなかわかりやすい内容でした。 釈尊が悟り、仏伝にはどうかかれているか。仏教の基本の教えとは。といった仏教の概要を知るにはうってつけだと思います。

2013/06/26

[ありうす]

　多分再読。扱ってるテーマは『ブッダの説いたこと』と同じ。こちらは著者が日本という大乗仏教圏の人であるため、インド限定とはいえ、大乗仏教も論点に入ってる。しかし学者さんの書かれた本であるためか、よく言えば客観的なんだが、悪く言えばどこか他人事扱いしているように思える。仏教についての知識を得たいなら、初めの一冊にはよい。

2017/02/14