内容説明
「魔鳥が棲む山」と中国伝説で畏怖される世界最高峰エベレスト。その頂を目指し、冬季北壁世界初登頂に再度、挑んだ『カモシカ同人冬季チョモランマ登山隊’85』―。烈風と酷寒に行く手を阻まれながらも、果敢に前進を続けた同隊の全記録。
目次
チョモランマ再び(一九八五年十月)(「もう一度来ようよ」;なつかしのラサに到着;宿舎、食事付きの車の旅 ほか)
烈風に負けず(一九八五年十一月)(ルート工作はじまる;十一月初旬にマイナス三〇度;遅い出発にイライラ ほか)
魔鳥はいた(一九八五年十二月)(風なし、ルート工作順調;凍傷にもめげず;ますます快調のルート工作 ほか)
著者等紹介
今井通子[イマイミチコ]
1942年、東京生まれ。66年、東京女子医科大学卒業。医学博士。現在、東京女子医科大学付属病院腎総合医療センター泌尿器科非常勤講師。日本泌尿器科学会専門医。株式会社ル・ベルソー代表取締役社長。女性として世界初の欧州三大北壁登攀成功、チョモランマ峰北壁冬季世界最高到達点記録、厳冬期に朝鮮民主主義人民共和国の白頭山、金剛山、妙香山に登頂など、登山家としても活躍
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感想・レビュー
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ランフランコ
6
詳細なチョモランマアタックのレポートといった感じ。隊員やシェルパ達との非常に人間臭いやり取りが魅力。かなり登山家のドラマチックな本を読んできたので、登山の描写という意味ではかなり物足りないが、そこが主題ではないのだろう。2022/10/26
Shoichi Kambe
1
*ベースキャンプ(BC)5,650mからは、1日歩いて下ると大本営(TBC)5,150mがあり、そこから車で一日走るとシガールの村へ行けるが、登山中、隊員はBCから キャンプ1(C1)6,150m.キャンプ2(C2)6,900m.そしてキャンプ3(C3)7,450m.キャンプC4(C4)7,960mへと一泊一キャンプずつ登り、更に頂上に向かってルートを作り、各キャンプで使用する資材や食料や燃料を荷揚げする。上に向かっては、BCに戻って休息、そしてまた上へ向かうという繰り返し…最高到達地点8,450m2022/09/02
☆☆☆☆☆☆☆
0
参考資料。なんだかなぁ2015/12/28
yamakujira
0
エベレスト北壁の冬季初登攀に挑む登山隊。著者は、ドクターであり、女性登山家であり、今回は隊長でもあった。困難に挑む苦労は伝わるけど、登山家って功名心が先にたって、自然をめでる余裕がないのかな。 (★★★☆☆)
ressenti-man
0
あまりお勧め出来る本ではない。メモそのままのようなところが多く読み難いが、極地法を遂行する登山隊がどういう様子なのか、生のところが伺えて面白い部分も無くは無い。2009/12/31
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