内容説明
「ボルドー」「竹葉亭」「空也」「壱番館洋服店」「いせ辰」「大坂家」「羽二重団子」「銀座くのや」「まつや」―変わりゆく時代の中でも変わらずに、多くの人たちに愛される味がある、信頼される技がある。丹念な取材に基づき、今なお輝き続ける東京の老舗九店の秘密に迫った貴重な一冊。
目次
三十間堀のボルドー
旧木挽町八丁目の竹葉亭
元黒門町の空也
銀座五丁目の壱番館洋服店
谷中三崎坂のいせ辰
三田三丁目の大坂家
根岸芋坂の羽二重団子
旧尾張町二丁目の銀座くのや
神田須田町一丁目のまつや
著者等紹介
樋口修吉[ヒグチシュウキチ]
1938年3月、福岡市生まれ。ただし、生後数年で引っ越し、広島市内、北九州、東京の千駄木町、茅ヶ崎市などを経て、現在は東京の日本橋浜町に住む。慶応大学文学部・同法学部を卒業後、三井物産に入社。運輸、経理部門を経て無機化学品の輸出を担当するも、十一年間の勤務の後に退社。81年、『ジェームス山の李蘭』で小説現代新人賞を受賞し文筆活動に入る
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
16
ここにある9店のすべて行きましたが、老舗ってこういう店のことなのかと思います。ただ古いだけでなく、そこには歴史が息づいています。2014/04/02
けいちか
3
9店舗の東京老舗の創立からの歴史を詳しく調べ、そのお店の一日の様子、信念などを紹介。その合間に時代の説明なども含め、詳細な薀蓄が込められている。それぞれの店に歴史あり。2013/08/31
調“本”薬局問悶堂
1
老舗とはどういうものか、老舗で働くとはどういうことかを感じた。 老舗のガイドブックとして読むのも楽しいし、違った視点から読むのも楽しい。 行ってみたいお店や好きなお店がいっぱいだった。 《2020年5月 登録》2006/04/07
Tomonori Kumagai
0
文庫化の際に紹介されてる老舗を16店から9店に絞ったとのこと。次に東京へ行くときは是非ここで紹介されてる店に行きたいな。空也最中は予約して。2011/10/22
のの
0
お店はなかなか行けなさそう… 江戸や明治の創業のお店だと、文化人の絡みで意外な話が出てくる。 いせ辰のおもちゃ絵の話などは当時の文化層の交流がわかって興味深い。人間関係による影響は外せないから、参考になりそう。2009/12/29