出版社内容情報
打ち続く兵乱、疲弊する民衆。乱世に新しい秩序を打ち立てようとした超世の傑物は、「天下なお未だ安定せず」の言葉を遺して逝った。
内容説明
果てしない兵乱、疲弊する民衆。曹操は最愛の子の夭折、後継者問題をめぐる家庭内の確執に苦悩しながらも、着々と覇業を推し進め、建安二十五年、「天下なお未だ安定せず」の言葉を遺して逝く―。作家として出発した若い頃から、曹操の詩文を読み、戦場を駆け抜けたその生涯に思いを馳せてきた著者が、英雄の内面に光を当て、新しい曹操像を描き出した歴史大作。
著者等紹介
陳舜臣[チンシュンシン]
1924年(大正13年)、神戸に生まれる。大阪外語印度語部卒業。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職し、家業の貿易に従事。1961年、『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69年、『青玉獅子香炉』により直木賞、70年、『王嶺よふたたび』『孔雀の道』により日本推理作家協会賞、71年、『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞、76年、『敦煌の旅』により大仏次郎賞、89年、『茶事遍路』により読売文学賞(随筆・紀行賞)、92年、『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、93年、朝日賞、さらに95年、「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞する。日本芸術院会員。他に主な著書として『曹操』『秘本三国志』『耶律楚材』『阿片戦争』『太平天国』『天球は翔ける』『江は流れず』『桃花流水』『琉球の風』『中国の歴史』『小説十八史略』など多数
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