出版社内容情報
江戸時代前期の旗本、大久保彦左衛門の自伝。一心太助をからませつつ、ユーモアと皮肉をたっぷり効かせて、徳川家代々の事績と旗本の意地を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
もんらっしぇ
69
          
            熱帯雨林を彷徨い偶然発見した本書。只今鋭意絶賛読破中の『三河雑兵心得シリーズ』の作中にて主人公・茂兵衛の配下となり活躍するのが、大久保忠教(彦左衛門)。そもそも『三河物語』は彼が著した軍記物語です。それをガンダムで有名な安彦良和氏が分かりやすく漫画に仕立ててみせたもの。とはいっても『三河物語』をそのまま漫画化したのではなく、そこに一心太助を絡ませているのが特長。一心太助とは団塊の世代より上の年齢の方だとお馴染み。架空の人物とも、実在した?とも言われますが…最初は講談でその後片岡千恵蔵主演で映画化→  2022/10/03
          
        更紗蝦
24
          
            『三河物語』をそのまま漫画化するのではなく、作者の大久保彦左衛門の生き様を一心太助の視点で描いているので、時代背景(特に徳川家と大久保家の関係性)が理解しやすいです。これは私の想像ですが、彦左衛門は矛盾が出ることを承知で武士の本音(実態)と建前(忠義や道理)の両方を書いたのではないでしょうか。江戸時代の庶民がその「本音と建前」を楽しんだ感覚というのは、現代人が任侠映画の「仁義という一種の道徳観念」と「暴力という非道徳性」をエンタテイメントとして受け入れている感覚に通じているような気がします。2015/08/14
          
        あんさん
12
          
            大久保彦左衛門の遺した「年寄りの愚痴ばかり」の戦国から徳川初期にかけての記録を、慶長年間から始め、いわゆる「天下の御意見番と一心太助」を加えて、安彦良和氏がアレンジ。強情な三河武士が政争の中でする立ち居振る舞い、大坂の陣での出処進退。面白く一気に読んでしまった。2025/03/20
          
        小鈴
10
          
            手っ取り早くマンガをと思って読むも、三河物語についてよく分からんまま、しかも面白くないときた。あとがきで安彦さんが読んでも面白くない三河物語を、なんとか興味をもってもらえるように太助を設定して話を作るも。。。て感じでしょうか。これは子ども向けなはずなのに、これを読んでも古典には向かわないかも。2015/09/01
          
        活字の旅遊人
8
          
            一心太助の視点から語る、という手法をとったマンガ。あんまりワクワクしなかった。
          
        

              
              

