出版社内容情報
御家人の粛清、公文所、問注所の設置と鎌倉幕府開設への準備を着々と進める頼朝にとって最後の障碍は、平氏追討に大功を立てた義経の存在だった…!?
内容説明
御家人の粛清、公文所、問注所の設置、後白河法皇との熾烈な暗闘。鎌倉幕府開設への準備を着々と進める頼朝にとって、最後の障碍は、平氏追討に大功を立てた義経の存在だった―。御家人たちの動静をきめこまかに追いながら、九郎判官義経の悲劇的な最期を描く。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さぜん
46
やはり壇ノ浦の戦いとそこからの義経の不遇と悲運は物語としてはドラマチック。頼朝の義経への仕打ちは酷いとは思うが、これも立場を変えると見る風景が変わるのだろう。大姫の入内を画策し、政治家として突き進んでいく頼朝。御家人達も時代を読む目を持つ者が残っていく。人の命が軽い時代はまだまだ続く。2024/08/26
てつのすけ
41
貴族社会は、言論を巧みに操ることにより他者より有利な立場に立つが、武家社会は、武力により、力のある者が他者より有利な立場に立つ社会だと思う。この吾妻鏡は、貴族社会から武家社会への転換点が描かれているのであるが、どちらが良い社会であったのかは判断できない。現代社会は、言論を巧みに操る者(フェイクニュース等)が、他者より有利な立場に立つ社会であると考えらので、貴族社会であろうか?と考えると、次は武力による社会が到来するのではなかろうか?2020/02/09
かっぱ
37
武家社会と言ってもかなり政治的。平氏滅亡後は義経と平泉を滅ぼし、征夷大将軍となり鎌倉幕府を開く。次は娘を内裏へ嫁がせる算段。疑い深い頼朝の怒りを下手に買わぬように立ち振る舞う御家人たちが現代のサラリーマンのように映る。2020/05/04
いおい
32
これは鎌倉幕府による公文書なのでまあこうなるのだなとの感想を抱く。もちろん史実など存じませぬけれど。歌舞伎などをよく見ていたので知っているエピソードは多いが時代感覚がなく見ていたのでつながりがバラバラでした。それで、曽我兄弟はこのころの話だったかと得心。2022/02/26
さきん
29
女性が書いているのか、戦の描写があまり上手くない。しかし、古典「吾妻鏡」をマンガにする試みは素晴らしいと思った。源義経の軍事的才能が煌くが、官打ちという後白河法皇の繰り出す政治的策略に鈍感な義経は気づかず、頼朝を焦らせていく。梶原景時の告げ口、嫌われ役に徹する役割はすごいと思った。2017/01/30




