内容説明
愛することが苦痛をともなう時、私たちは愛しすぎているのである…対等な「愛」が「愛しすぎ」に変わる過程と状態、どのようにして「愛しすぎ中毒」におちいるかが見えてくる―あなたが自分自身と向かいあい、「愛いすぎ」症状から抜け出す不断の挑戦をし続けるための、優れたセルフ・ヘルプの本。
目次
第１章 愛を返してくれない彼
第２章 「Ｂａｄ」な関係における「Ｇｏｏｄ」なセックス
第３章 「愛」という名の自己犠牲
第４章 「必要とされたい」という欲求
第５章 踊りましょうか
第６章 愛しすぎる女を選ぶ男たち
第７章 美女と野獣
第８章 愛の「中毒」症状
第９章 死に至る愛
第十章 あなたがあなたを愛する時
第１１章 対等な愛へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
19
恋愛には今生きている社会的な条件、政治、文化、伝統が多いに絡んでいるため落とし穴は誰にもあると思う。恋愛中毒はアルコール依存症の病理にも似ている。嗜癖のメカニズムを理解し、フェミニズムの視点を持つということにそのアディクションからの解放の解決を求めているとこが力強い良書。2012/10/25
Satoshi
10
共依存、恋愛依存に陥る女性たちの精神分析。子供への過保護やモラハラ気味な教育も当てはまる。幼少時代の親子関係がもとになった自尊心の欠如の裏返しとなる。自己の価値観を軸にした行動が重要なのだろうが、なかなか難しい。集団で生きるすべての人々の課題なのではと思われてならない。2023/08/01
まめ@暫くイン率落ちます
8
タイトルの通り恋愛依存症の本です。この本は数ある事例と回復までのプロセス、また寂しさや孤独をなくすための自己暗示文が書かれていました。有名な本みたいなので、愛しすぎて苦しい方には是非読む価値はありそうです。2017/06/09
tori
6
愛しすぎるとは、男性（女性）に強く執着し、喜びではなく、苦悩と苦痛の深さによって愛情の深度を測ろうとすること。恋愛依存症克服のために読みましたが、症例が多すぎです。回復へのプロセスがもう少し具体的で効果的だと嬉しいですが、ロングセラー作品で、響く人はたくさんいるかと思われます。2020/10/17
kizz
5
恋愛で同じ失敗を繰り返す人はぜひ一度読んだらいいと思う。男でも。ダメな相手を渡り歩くより、自分が相手をダメにしている可能性に気がつくかもしれない。対等が正しいかどうかはわからんが、少なくとも苦しくはないと思う。2008/11/16
