内容説明
伝説の賢王や名高き悪王、王位をめぐる愛妾の陰謀…。ウィリアム1世征服王から、中世イングランドの最も偉大な王エドワード1世、ばら戦争に巻き込まれた各王、王妃を6人とりかえたヘンリー8世、イングランドの栄光時代を築いたエリザベス1世まで。史実と伝説があやなす王室2000年の人間ドラマ。
目次
サクソン王からノルマン王家へ
ノルマン王家
プランタジニット王家
ランカスター王家
ヨーク王家
テューダー王家
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
48
上巻では、サクソン王からエリザベス1世まで、26人の王、女王を紹介している。王朝でいえば、ノルマン王朝からプランタジニット王朝、ランカスター王朝、ヨーク王朝、テューダー王朝までに及ぶ。この中で個人的に興味をもった人物は、ウィリアム1世征服王、ヘンリー1世碩学王、シェークスピアで描かれたヘンリー4世、5世、6世、リチャード3世、ヘンリー8世、メアリー1世、エリザベス1世である。俯瞰してみると兄弟・姉妹の骨肉の権力争いが目立ち、それゆえに、複雑に絡みあっているのは、王家の系図を見ると一目瞭然である。2015/03/06
更紗姫
9
<紋章>という切口で、代々の国王の立ち位置を読み解く。イングランドとスペイン半々の紋章を堂々と帯びるなら、「イングランドをスペインに売り渡した女王」と言われても仕方ない(メアリーⅠ)。この本以外では、まずお目にかかれない紋章の数々。宗教画のアトリビュートのように、意味がわかれば本当に面白いでしょうね。ただ、デザイン的にはどうなのかしら。ゴチャゴチャし過ぎてるものが多いね。2014/05/05
たぬ
7
☆5
富士さん
7
再読。サクソン時代に触れてから、ノルマン朝からチューダー朝の終わりまで、イギリス史前史といった感じの趣ですが、スコットランドを含めたこのシリーズの中で一番面白い。著者が紋章学の専門であることもあって、ことあるごとに国璽や称号の変遷に言及されているのが本書の特徴的な点だと思います。イギリス王はもともとフランス王よりも強大なフランスの大貴族でもあったのであり、イギリス王にとってはフランスこそ祖国であることが、紋章などに見られる正統性の主張の中にはっきりと表れていて、百年戦争などは全く別のものに見えてきます。2019/08/19
tosca
6
ジョセフィン・テイの「時の娘」を読む前の準備として読む。英国史ではなく、英国王室史なので正直、史実だけなので辛かった。ヨーロッパ王室は皆そうだが、同名の王様が沢山いてわかりづらい上、さすがに英国王室の始まりから15世紀位までは馴染みが薄すぎて、誰それの甥が誰それの孫と結婚して出来た子供を王妃にした…とか言われても???という感じ。系図が下巻にしか載っていないので、上下巻ないとかなり厳しい。下巻を続けて読む心の準備が無いので、次は楽しい本にしよう2019/02/16
-
- 和書
- 現代の浄土教 大東名著選
-
- 和書
- ライダーたちの鎮魂歌