出版社内容情報
清盛が太政大臣の位をきわめて十三年後、ついに反平家の勢力が結集した――。後白河院、清盛、頼朝の権力闘争を軸に揺籃の時代を描く一大叙事詩。
目次
牒状
平等院の合戦
福原遷都
水鳥の羽音
南都炎上
清盛死去
倶梨迦羅落し
平家都落ち
内容説明
平家に反旗を翻す以仁親王・源三位頼政・園城寺を大軍で圧した清盛は福原遷都を断行。一方伊豆で挙兵した頼朝のもとに奥州の義経が合流、信濃では木曾義仲が起つ―。勢いを増す源氏勢に敗退を始め、追討もままならぬ清盛は突然の病に倒れる…。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
憲法記念日そっくりおじさん・寺9条
77
平家に反感を持つ以仁王&源頼政から源氏の反乱がスタート。この組み合わせからわかるように、源氏のみならず皇族からも反乱されているのである。仏教勢力も反平家の戦いを開始。平清盛が同族をはびこらせ過ぎたようにみんな言うが、それだったら藤原一族の方がひどいじゃん!と思うのだが。それで登場する源頼朝&義経、そして朝日将軍・木曽義仲。源氏の破竹の勢いの中、平清盛死去。死後の悲惨を見ずに済んだ所は豊臣秀吉同様。平家物語では倶利伽羅峠で木曽義仲が牛の角に松明を付けた話は無いそうだ。町田康『人間の屑』のことをふと想う。2019/03/12
のえる
44
図書館本。 牒状~平等院の合戦~福原遷都~水鳥の羽音~南都炎上~清盛死去~倶梨迦羅落し~平家都落ちが描かれている。 若い頃は猛々しい武者であったが、老獪な政治家となった清盛。そんな清盛も初めての戦での敗北を経験し、平家の力も弱まっていく。 戦略立案の凄まじさ。強引ともとれる遷都や、あまりの戦の多さに巻き込まれる公卿や武者たちの家族の悲しさを思うとせつない。2021/12/05
てつのすけ
41
平家が都落ちしていくところまでが、この中巻である。栄華を誇っていたのも清盛の時代だけであった。これは、長男である重盛が清盛より先に亡くなったことが原因の一つであると思う。さぁ、下巻を読もっ!2020/02/02
Junko
18
平家は、幼主、安徳天皇とともに都落ち。瀬戸内の海を流浪する平家一門。2019/09/20
fu
18
軍記物語として並び立つ「太平記」と比べると、「平家物語」は実にシンプルな内容。木曾義仲活躍の巻。「地図で訪れる歴史の舞台」で地理を確認しながら読んだ。2015/12/27
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