出版社内容情報
「今ハ昔…」で始まる一千余話から二十三話を厳選。芥川の小説『藪の中』『鼻』や映画、劇画にも多く取り上げられた、面白うてやがて恐ろしき物語。
目次
ねずみ大夫
安倍晴明
稲荷詣で
幻術
妻への土産物
水の精
墓穴
引出物
外術使い
寸白男
生霊
蛇淫
あとがき
参考文献
内容説明
呪術・幻術が渦巻き、霊鬼・異類が跳梁する京の都。公卿・聖・武者・民衆が入り込んだ闇の迷宮―。一千余話のなかから選んだ二十三話を妖怪マンガの第一人者がリアルに、ユーモラスに描ききり、あなたを不可思議の世界へといざなう。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
61
立川マンガパークにて。 水木しげる先生、なかなかにエッチです(笑)2015/04/01
Vakira
45
(上)巻が面白かったのでそのまま(下)巻を読む。芥川龍之介さんがどこまで小説化しているのか気になるところ。芥川龍之介さんの短編も再読したくなる。今回の収穫は「蛇淫」。たまたま蛇淫の物語を創作していたのでジャストミート。やっぱ 蛇さんエロいっすね。水木しげるさんの描く女性と蛇の絡みがまたエロい。水木しげるさんの作品は今後も読んでいきたい。2019/10/07
てつのすけ
34
上巻に続き、あっという間に読み終えた。上巻ほどではなかったが、やはりエロかった。東大最強のクイズ王である伊沢拓司さん推薦で、「このマンガ全集は本当に凄い!」と記載されているが、このエロさは「本当に凄かった!」(笑)昔の人もユーモアとエロさを兼ね備えていたんだな~!2020/01/31
Syo
30
高校入試に よく出てきたと 思ってたんだけど 教科書には載せられない ようなことが いっぱい。2019/12/06
澤水月
30
小用を足す娘の「前」を見た蛇が魅入ったために動けなくなる大騒ぎ、なぜか遠野物語と思い込んでて今昔だったか!と。でも私の記憶では都の大通りでなく畔で、蛇はもっとアクティブに「出入り」の記憶…にた説話が他にあるのかな。非売作品と思った水木翁の安倍晴明見られたのも嬉しい。色好み平中が色好み時平に自分が焦がれ死ぬ由来の女を勧める! サナダムシ男の不条理展開! 中古以前の古典は最高、性も愛憎もむき出しおおらかで割に貴賎の差きつくない。水木翁の古典ものもっと読みたいなぁ2016/02/21