内容説明
この一回きりの生を、両腕にひしと抱き、熱烈に、本気で生きなければ、もうそれは二度と味わうことができないのだ―愛や、恋や、そして友情。生きることの喜び、人の心のよりどころを求め続けた著者が、半年の病を経てつづった、心を打つ名エッセイ。
目次
樟の新緑が輝くとき
季節のなかに生きること
開けた窓しめた窓
白い雲の流れる日々
巷に雨の降るごとく
記憶のなかにつもる雪
雲にうそぶく槍穂高
海のなかに母がいる
旗が風になびくとき
パリで講義をした頃〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
クプクプ
17
私の好きな北杜夫に大きな影響を与えた人物ということで手に取りました。まずは、読みやすいエッセーから。「くたびれて宿かる頃や」。面白かったです。「オリーヴ畑の上の月」。北杜夫が出てきます。「花咲くデロスの島へ」。フェルメールのことが書かれています。「あとがき」に書かれていますが、著者はこのエッセーを体調を崩した後に書いたそうです。そのため情緒が豊な作品になっています。私はヨーロッパへ行ったことがありませんが、この作品を読んで、パリに憧れをもちました。辻邦生の本格的な小説もいずれ読みたいです。2016/12/15
あきあかね
10
辻邦生の文章からは、常に芳醇な香りが漂ってくる。小説の舞台は、古代ローマ、ルネサンス、戦国時代など時代も場所も様々であるが、いずれもロマン的な典雅な雰囲気に満ちている。 著者は多作な小説家であったが、エッセイも数多く書いている。旅に関するもの、映画に関するもの、音楽に関するもの、絵画に関するものとエッセイのテーマは幅広いが、本書は「生きる喜び」について書いてあるといって過言ではないだろう。 ⇒2018/11/23
呉下の阿蒙
5
"What do yoy find most blessing?" "Being" 谷川俊太郎さんの「生きる」が脳裡に谺する読書時間だった。2019/06/26
utataneneko
2
久しぶりに辻さんの文章が読みたくなって、これを手に取った。ほんの薄いエッセイ集だが、身の回りのことや幼い頃の記憶、フランスに住んでいた時の体験などから、人生哲学とでもいうべき深い思索が導かれて、やはりさすがだなあと、味わいながら読んだ。2010/07/31
金木犀
0
99初版 持ち帰り2007/07/09
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