内容説明
「科学礼賛であるという誤解」「『火の鳥』こそ代表作であるという誤解」「いわゆる関西商法であるという誤解」「女性は描けないという誤解」など、八つの誤解を解き明かしながら、戦後日本の文化形成上、多大な役割を果たした漫画界の巨人の実像に迫る。
目次
第1章 誕生年にかかわる誤解
第2章 三島由紀夫とは対蹠的であるという誤解
第3章 科学礼賛であるという誤解
第4章 文部省のもしくは日教組の提灯持ちであるという誤解
第5章 『火の鳥』こそ代表作であるという誤解
第6章 いわゆる関西商法であるという誤解
第7章 女性は描けないという誤解
第8章 『ファウスト』は現代社会に無用であるという誤解
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
56
ゲーテ研究家による手塚治虫氏の解説本。手塚作品の紹介本としては興味深かったですが、前提となる〈手塚氏に関する誤解〉がピンと来ませんでした。『火の鳥は代表作ではないと手塚氏から聞いた』と言っても、そもそも作品が発表された時点で、作者の手を離れて評価は他人に委ねるわけですから、『火の鳥=代表作は誤解である』という解説はおかしい。手塚作品以外の漫画や創作物を下にみている事が文章の端々から伝わってくるのもイラッとしました。ただ、ブックガイドとしてはまとまっているので、手塚作品を読む足がかりに利用したいと思います。2014/11/23
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