中公文庫<br> パリ時間旅行

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中公文庫
パリ時間旅行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 282p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122034594
  • NDC分類 235.3
  • Cコード C1195

内容説明

パリにはそこに足を踏み入れた者を魅了して止まない、濃密なる「パリ時間」が流れている…。オスマン改造以前、十九世紀パリの原風景へと誘う、華麗なる時間旅行。ボードレール、プルーストの生きた時代のパリの街の音や匂いが鮮やかに甦る、珠玉の知的探求エッセイ集。

目次

1 パリの時間旅行者(パリの時間隧道(パサージュ)
ボードレールの時代への旅
ベル・エポックの残響)
2 パリの匂い、パリの光(香水の誕生あるいは芳香と悪臭の弁証法;清潔の心性史;パリの闇を開く光 ほか)
3 セピア色のパリ・フランス(マルヴィルのパリ;フランスのスポーツ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

A.T

28
現代のパリを散歩するだけで19世紀へタイムスリップするらしい。ウッディアレンの映画「ミッドナイト・イン・パリ」を彷彿。狭くて暗いホテルの屋根裏部屋は「19世紀 バルザックやフロベールの小説にある女中部屋」、パサージュと呼ばれるアーケードはいくつもあるが「寂れ寂れて150年」という衰微は生活感の化石そのものと言う… これは日本の商店街が昭和の風情とか言っているのとはケタ違いの寂れ方なのだろう。文庫版ながら多くのモノクロ写真も貼り込まれ、ムードたっぷりの一冊。2021/10/14

きりぱい

19
屋根裏部屋の感慨から始まる19世紀のパリガイド。タイムマシンがあったら真っ先に19世紀のパリに行ってみたいし、帰ってこれなくてもかまわないと言う著者が、タイムマシンでボードレールの時代に行く設定もある。面白かったのはⅡ章の「パリの匂い、パリの光」。体臭を隠すために香水を用いたのではなく、もう街全部が臭かったという時代の風潮を掘り下げた香水の話と、美意識ではなく、心理的に蝋燭の炎=白熱灯を求めるフランス人の意識と日本を比較した照明の話がいい。モーツァルトの馬車のミステリーを検証しているのも面白い。2012/08/01

misui

14
研究者がオタク心を丸出しにして書きましたという感じの楽しいエッセイ。なにせ自分でタイムマシンを発明して一九世紀パリに飛んだりもするのだから、その本気度も窺えようというもの。薀蓄に耳を傾けているうちに綾なすパリの幻に迷い込める。個人的にはパリの照明事情と、オスマンのパリ大改造に際して膨大な記録写真が撮られていた点、恥ずかしながら知らなかったので大いに興味をかき立てられた。マルヴィルの写真、見てみたいな。2013/06/13

miaou_u

10
本書初版は1993年、時を経て日本もパリも変容している。当時はまだフランス19世紀の面影の残る地域も現在よりは残っていたに違いないし、移民の波も押し寄せていなかったことを鑑みて、パサージュについての鹿島さんのご本を先に読んでいただけに、時代が変われば街も変容するのは致し方のないことなのかもしれない。それでも、数々の文学に登場する19世紀パリの猥雑な街並み、人々の暮らしを知ることが出来る貴重な読書体験をさせていただいた。巻末の、ボードレールを引用した小川洋子さんの解説も、小川さんのひとつの作品のようで素敵。2022/02/05

ネムル

10
オスマンのパリ改造については氏の著作で幾度も読んできたが、改革以前の薀蓄と写真を目にすることができたのは刺激的だった。あとベル・エポック期の街を行き交う様々な商売人や、フランス人のスポーツ嫌いなど、鹿島茂の本はいつでも新鮮な驚きに満ちている。2014/09/29

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