内容説明
戦後十七年にわたり侍従長を務めた三谷隆信。本書は初めて公刊されるメモワールである。大戦下に仏大使としてペタンと行動を共にし、戦後学習院次長をへて、昭和二十三年六月から侍従長に。当時は皇室にとって苦労多き時代であった。GHQの態度変化から地方巡幸が再開されると、三谷は九州から巡幸最後の北海道までお供をする。そして朝鮮戦争、講和条約、東宮御外遊までを穏やかな筆致に綴る。
目次
生い立ち
東京の学生
役人第一歩
フランス在勤
満州事変
ヒットラーの台頭
日支事変
防共協定強化問題
第二次世界大戦はじまる
スイス、ベルン〔ほか〕



