内容説明
乾いた大地、照りつける太陽、迸る血と情熱。ムーア人が求めた地上の楽園はヨーロッパ近世陶磁器発祥の地となり、その彩色陶器はマヨリカ陶器としてイタリアへ伝えられた。アズレージョと呼ばれる白地に藍の装飾タイルに彩られるポルトガルの街角。人の温もり、激しさと同時に涼しさを伝える陶器はただの土の塊ではあり得ない。美しい職人の手技にチンチン(乾杯)。
目次
イタリア(静謐な聖地の産んだ色鮮やかな陶器―ペルージアからアッシジへ;陶器発展の中心地―ファエンツァ;歳月に色褪せぬ都市―フィレンツェ ほか)
スペイン(イスラムの絢爛を残した都市―セビーリャ;十世紀に最盛期を迎えたイスラムの王都―コルドバ;荒々しい海岸の窯―ラ・ビズバール ほか)
ポルトガル(アズレージョから始まったポルトガルの旅―ポルト;染付けタイルに飾られた街―アヴェイロ;ポルトガルで焼かれるイマリ―ヴィスタ・アレグレ窯 ほか)
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- 和書
- 信長と信玄