内容説明
未来の日本がこのままの状態でいいのか、という危機感を誰もが持つ今、大原総一郎の残していった言葉と行動の軌跡は、いかにわれわれを勇気づけることだろう。その先見性を生み出した精神の土壌と、思索の過程に、今こそ目をこらさねばならない。稀有の経済人・文化人の本格的評伝。
目次
倉敷の家
父、孫三郎
母と青葉木莵
高梁川の四季
真・善・美への目覚め
母の死
父の教え
「哲学青年」からの脱皮
最初のヨーロッパ体験
父の死をめぐって〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひかりパパ
3
九月に大原美術館を、訪れた際買った本。並の実業家で無く知性と品性を併せ持った実業家。最近の実業家には見当たらないタイプ。2014/10/30
すのす
2
大原本として読了。大原美術館の出口にある空間で買った。随想全集をまとめた筆者による本なだけあり、話題の広さ、記載の落ち着き、引用の豊富さなど良い点は数えきれない。現代ですら、深く考えさせられる鋭い論考。この混迷を極める中で、今一度ご意見を聞きたい。2022/11/28
なすとら
0
大原美術館にて購入。外から訪れた人間にとって、倉敷という町における大原家の存在は気にならずにはいられない。平成のいまに至るまでのその影響力について、この本を読んでようやく腑に落ちたように思う。 2017/12/11
ねちお
0
さあ、私の次にこの本を読む方はいつ現れるでしょうか。2012/08/18