内容説明
一人息子の脳腫瘍を宣告された母親が、じりじりと長い時間をかけて、覚悟へ追い込まれてゆく記録。発病の兆候から一年、入院後十ヵ月半の間、母と医師たちの懸命の祈りから静謐なまでの終焉とその後をえがく。泉鏡花記念金沢市民文学賞受賞。
目次
前奏曲
天から影が落ちて
たった一日で…
ここがあの恐ろしい場所?
妙なる調和
もつれた結び目
じっと動かないで
出口が見つからない
最初の太陽が私のもの
私の力ではどうにもならない〔ほか〕
一人息子の脳腫瘍を宣告された母親が、じりじりと長い時間をかけて、覚悟へ追い込まれてゆく記録。発病の兆候から一年、入院後十ヵ月半の間、母と医師たちの懸命の祈りから静謐なまでの終焉とその後をえがく。泉鏡花記念金沢市民文学賞受賞。
前奏曲
天から影が落ちて
たった一日で…
ここがあの恐ろしい場所?
妙なる調和
もつれた結び目
じっと動かないで
出口が見つからない
最初の太陽が私のもの
私の力ではどうにもならない〔ほか〕