内容説明
吉本ばななを読み六日間失踪し、フッサールを読み文壇バーで暴れ、大江健三郎を読み体長2メートルの犀を買う。そして留守宅にはもうひとりの“妻”が現れて…。昭和から平成へ、激動の409日間に著者が体験した書物の快楽と事件の不条理。
目次
一九八八年
一九八九年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
62
読み友さんのレビューに惹かれて。本書は、筒井さんの1988年2月~1989年3月の日常を綴った日記。この時期は『残像に口紅を』と『文学部唯野教授』の連載時期が重なり、かなりハードな日々が続いたよう。あまりにも過酷で胃に穴が2つ開き入院までされている。筒井さん曰く、2つの長編の連載だから穴が2つで辻褄が合うらしい。またこの期間に息子さんが東京の美大に進学され、夫婦2人の生活に戻ったことで外食や旅行が増えたり、「水撒き女」事件が起こったりと、等身大の筒井さんの姿をみることができる。筒井さんファンは必読の1冊。2021/09/21
メタボン
31
☆☆☆★ 筒井ファンにとっては、作家の日常が垣間見えて興味深い本。夫妻で外食するレストランが気になる。いくつか出てくる文壇バーは、もう閉店しているのが残念。残像に口紅をの執筆が大変だったことも良くわかる。2021/09/12
そうたそ
27
★★★☆☆ 昭和から平成に入るあたりの日記を収録。まあ何の変哲もない日記であるが、「残像に口紅を」とか「文学部唯野教授」とか「懲戒の部屋」とか諸々の著名作を並行して書いていたのかと驚くことしきり。それでいて「フェミニズム殺人事件」をサラッと書いちゃう余力もあるだから筒井康隆恐るべし。水撒き女も出てきたりなんかしてプライベートも話題に事欠かないな。2017/11/04
hirayama46
6
1988年~89年の日記。平成元年ですね。特に奇をてらっていない(ように見える)日記ですが、他の仕事とかぶることは書けないため、わりに秘密も多い印象。しかしまあ、バブル経済でありました。あまりその辺りの社会的なことは書かれておりませんが……。『残像に口紅を』の執筆は大変だったようです。でしょうなあ……。2020/08/11
ライム
3
80年代末に名作群を並行して書き進めている状況がうかがい知れる。驚くのは、大物作家なのに徹夜して必死に執筆しているし、あの文字が消える物語は胃に穴を空ける程の苦労もしている…自分に厳しい一方で、家族サービスの旅行や外食は欠かさず、また若手の本を読んで良い所を挙げ褒めている…いい人だ。素直に全部信じれば、努力家で優しい人格者のイメージに変化するところを、見事に後半でぶち壊す。駅員に怒鳴りちらし、山形からの訪問客の顛末を面白可笑しくボロクソに書く…エンタメ的演出も忘れない所も流石だ。2024/11/23
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