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出版社内容情報
韓国より於投馬に戻った豪族の王スサノオは、スセリを孕ませた生い立ち不明の青年、ナムジを一族に迎える条件として、比婆山の鬼魅払いを命じる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
71
安彦良和版古事記②黄泉に行き、イザナミの魂を慰めることに成功したナムジはスセリの婿として迎えられる。治水に失敗したナムジはスクナビコナの助言を得て、自ら働き川筋を変える。「おまえがとるに足る人間かどうかエライのかエラクないのか、それを決めるのはおまえではない」スサノオは九州に攻め入りヒミコを追い詰める。スサノオが留守の間に、天のヒボコ(ツヌアラシト)を名乗る鬼面が国を譲れと戦を仕掛けてきた▽素直さがオオナムジのいいところ。イナバの白ウサギは不思議な少女。スセリが普通のおばちゃんになって残念2022/07/12
けやき
20
【再読】安彦版古事記。漫画。2巻。2024/08/24
赤とんぼ
12
そう解釈するか…。と、驚きまくりの2巻。スサノオからの難題解決って、古事記のあれが、こうなるのか…。あくまでも人間を描こうとする姿に、感嘆。ナムジが成長しています。2013/05/03
karutaroton
6
斐伊川を宍道湖に流れるように付け替えたと。アメノヒボコは出石神社の御祭神、ツヌガアラシトは敦賀の語源、とか、調べていくと面白い。因幡の白兎が要所で出てきますが、イセポはアイヌ語だそうで、安彦さんが北海道出身だからかな?とか思った。2024/08/13
shimashimaon
5
黄泉比良坂(よもつひらさか)は葦原の中つ国と黄泉の国を繋ぐ道。その先で出会ったのは!古事記ではその坂と繋がっている(?)根の堅州国で、オオナムジはスサノオの試練に打ち克ちスセリビメを娶るが、本作では実際の国造りを試されるのが面白いです。その現場である神西湖をかつてブラタモリで扱っていましたが、宍道湖の隣のこの小さな湖が上古は入り江と繋がって異国の船が行き来していたなんて、想像するとワクワクします。国譲りはまだまだ先です。2023/03/06