内容説明
金銭貸借、男女間…真の友情の有無をとことん追求した名随想。
感想・レビュー
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タツノコメバル
2
友情の在り方、深さについて考えさせられる。多くの人の場合、友情とは同盟や習慣であり、真の友情とは教養ある、孤独な人々（単に人嫌いという意味でなく、開かれた宮殿のごとき孤独）のみにおいて成立しうると説く。死ぬまでに、そういう人あるいは好敵手と議論を交わしてみたいものだ。また、男女の友情は恋愛の内、その先にのみ成しうると説く。思うに、婚礼の先に離婚という溝が待ち受けているか否かは、愛情の半減期を越えるまでに真の友情を交わせるかどうかに他ならないのではないか。2019/11/03
