中公文庫<br> 書物航游

  • ポイントキャンペーン

中公文庫
書物航游

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122026445
  • NDC分類 020.4
  • Cコード C1195

内容説明

障害児病理学を専攻し、前半生を医師として、後半生を大学教師として過した著者が、半世紀以上にわたる古書蒐集歴の中で巡り合った様々な本や人、珍しい体験などを綴った随筆集。精神科医の眼と豊富な逸話で“蒐集”という行為を分析した「蒐集の話」、クックの航海記や和漢の名籍に至るまで、広い好奇心と深い学殖に裏打ちされた文章の一つ一つに、書物への深い愛情と古書蒐集の醍醐味があふれている。

目次

蒐集の話
木下杢太郎と植物
暁烏敏の蔵書
蔵書の署名
達なる哉―藤田至善と若城久治郎
叢書札記―持続する志
書物雑記
断碑抄
ある碑文―金沢断碑抄
月島丸遭難記〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

4
和漢名籍などの、古書の蒐集の話。「明徳出版社の『中国古典新書』は、口語訳ではなく書き下し文である。…全部で百巻が、完結し、今はその続編が刊行中である。第一回は、昭和42年3月に、宇野哲人の『論語』(上・下)と山室三良の『老子』の三冊が出版された。それ以後、毎月二冊の時期がかなり長く続いたが、やがて月一冊になったり、休む月もあるようになった。執筆者が学園紛争の渦中にまきこまれたことが、遅れの最も大きな理由である。最終の巻は、友枝龍太郎の『朱子文集』で…開始から完結までに17年9ヶ月が経過している。」2025/03/18

nobito

0
著者は医学を生業とする方で、それを生かした章もありますが、多くは著者の好みである漢籍や美術、航海記などに関するものです。 僕がこの手の本に求めるものは「本の本」としての側面なのですが、書名は出てきても列記されるだけの場合が多く、収穫は得られませんでした。 また内容に関しては学識、見識に卓越した方のようですので、勉強になった箇所もありましたが、美文云々の次元ではなく、日本語としておかしい箇所が多いのには辟易させられました。

0
Y-031999/08/18

ラム

0
書物随筆 著者は医師で大学教授 これも長らく積読 「蒐集の話」で書物に限らない蒐集の功罪を 蒐集の心得として興味、金、時間、鑑定眼を挙げる 参考文献として紹介されている斎藤昌三「変態蒐癖志」は読んでみたい 病膏肓、蒐集癖が嵩じて窃盗、偽造、贋作の流布や殺人にまで至る話を文学作品等から採り上げる なかでも旧京都帝大教授の窃盗事件(著者は名を伏せるが清野事件として有名らしい)はまさしく病のなせる業 第Ⅳ部は学生の頃から親しんだ京都の古書店との交遊録 今は昔古き良き時代の志と矜持を持った店主との交流を回顧する2021/08/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/78783
  • ご注意事項

最近チェックした商品