中公文庫
マラーを殺した女―暗殺の天使シャルロット・コルデ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122025585
  • NDC分類 289
  • Cコード C1122

内容説明

ダントン、ロベスピエールと並び称される、フランス革命の大指導者マラーを暗殺した美貌の女性、シャルロット・コルデ。彼女はなぜ革命の嵐に身を投じ、マラーに標的を定めたのか。フランス革命をフェミニスムの歴史の中に位置づける独自の視点から、シャルロットの思想と行動を解き明かす。

目次

1 修道院から革命的動乱の中へ
2 なぜ、マラーか
3 揺るぎなき一撃
4 天使の微笑
終章 革命の残照

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

28
この夢から醒めてなお夢の中にいるようなきょとんとした感じ、ずれ、違和感。行為と意識のミスマッチ、暗殺の天使とは言い得て妙過ぎる。裁判でのギョッとする言葉。断末魔の前の場にそぐわぬ表情。いろいろと示唆深い一冊。2022/12/15

e

19
久しぶりのフランス革命本。彼女のことはマラーを殺した若く美しい女性ということしか知りませんでしたが、彼女の運命やマラーとの思わぬ共通点、当日の足取りから死に様まで多くのことを知れました。女性が抑圧された時代だった、革命で人生を捧げるべきものを失ってしまったなど沢山のことが重なった上での悲劇で切なくなりました。2020/05/28

よしじ乃輔

4
漫画「イノサンrouge」に登場し、マラーを暗殺したという事しか知らなかった女性。その生涯や暗殺に至った経緯とマラーについての情報補足。政治参加できなかった当時の女性としては破格の行動力。純粋無垢な信念の狂気と言うと言い過ぎだろうか。2022/04/20

駄目男

4
とかく革命やクーデターと聞くと読みたくなるのが私の性分だが、フランス革命は勉強足らず。 日本史ではあまり聞かない大物政治家を暗殺したのが女性だったということから興味がわいた。暗殺の動機は時に信念の矛先のようにとれるが、軌道修正の出来ない事件だけに悔やまれる事が多い。この事件の場合はそれほどでもなかったのか、ただ、市民の怒りだけを買ったような暗殺劇だったようにも受け取れた。しかし、時代の沸騰点は常に血に飢えた多くの人々の餌食にされるようで怖い一面がある。だが、革命は歴史の必然とあっては為す術もなしか。2018/10/09

1
よかった 手放し

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