内容説明
1934年8月、21歳の藤森ムツエは、新天地を求め夫と共にペルーへと旅立った。だが、1990年に息子のアルベルト・フジモリが日系二世としては史上初の大統領に就任するまでの彼女の半世紀は平坦なものではなかった。綿花栽培の失敗、排日暴動、大地震、第二次大戦中の財産接収…と苦難の連続だったムツエの半生を克明に辿り、スサナ夫人との確執も交え、フジモリ政権の行方までも探った、異色の感動ドキュメント。
目次
序章 大統領の母の一年
第1章 ふる里・熊本
第2章 新天地
第3章 戦争前夜
第4章 戦時下
第5章 再出発
第6章 ムツエの戦後
第7章 青年アルベルト
第8章 祖母として
第9章 大統領への道