中公文庫<br> 「あしたのジョー」心理学概論―“矢吹丈”その心の病

中公文庫
「あしたのジョー」心理学概論―“矢吹丈”その心の病

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122022034
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C1195

内容説明

矢吹丈―60年代の終わりに登場し、若者にアンチヒーローとして鮮烈な印象を残したボクシング劇画「あしたのジョー」の主人公である。対戦者力石徹の死を悼んで行なわれた現実の葬儀は、もはやコミック界の伝説といってよい。この、時代を象徴する作品に、気鋭の若手心理学者、精神科医、弁護士、教育学者らが知の技法を縦横に適用、「真っ白に燃え尽きた」ボクサー・矢吹丈の人間的内面に迫る。

目次

「症例」矢吹丈―幼児期の「捨て子」という特異な体験が生んだ「依存欲求」と「攻撃衝動」
「サイコセラピスト」としてのジョー―日常から疎外された者同士のコミュニケーション
ボディ・ランゲージとしての「両手ぶらり戦法」―「両手ぶらり戦法」に作用している心的機制についての考察
“地下足袋を捨てた”丹下段平―丹下氏の自我状態変遷に関する交流分析的アプローチ
死闘の続く世界でみせたジョーの人間らしさ―帰属的理論から行動理解
丹下氏のコーチングは成功したのか―丹下段平氏の「構成主義的」教育方法の分析
見果てぬ両親を求めて―「対象喪失」体験の共有〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レントゲン

2
漫画"あしたのジョー"の登場人物の内情を心理学に基づき紐解いた本書。その微に入り細を穿った考察に唸らせられた。漫画はここまで考えて描かれてはいない(はず)だが、名作たる所以が面白いように納得できた。2020/08/08

天使の奇跡

2
矢吹丈、力石徹、白木葉子の精神を分析している。 それぞれ親の愛情を受けてない心理学の分野では幼少期の過ごし方で人間形成がされるといわれています。あしたのジョーここのシーンを心理学者で語ると面白い。2016/12/04

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