中公文庫<br> 山国隊

中公文庫
山国隊

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122021600
  • NDC分類 210.61
  • Cコード C1121

内容説明

平安遷都千百年を記念して創建された平安神宮の例祭、時代祭。「錦の御旗」をかかげ、勇ましい鼓笛の音とともに行列の先頭をゆくのが〈維新勤皇山国隊〉である。丹波の一山村の農民であった彼らが、倒幕の巨大な流れに加わり、歴史の舞台に躍り出ることになったのはなぜか―。史料を丹念に渉猟し、農兵隊の果敢な戦いと栄光の軌跡をたどりつつ、山国隊誕生の背景となったこの地方の特異な社会構造をも明らかにする労作。

目次

1 時代祭の先達
2 杣人の後裔たち
3 混乱する山国村
4 山国隊の誕生
5 江戸への進撃
6 河田隊長をもとめて
7 幻の先祖「景山龍造」
8 熊毛「魁」の陣笠
9 山国隊の栄光と悲劇
10 京都凱旋のかげに
11 山国隊その後

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

筑紫の國造

2
これは面白かった。大学で近現代史を学び、関係する書物も結構読んだつもりではあったが、恥ずかしながら「山国隊」については知らなかった。武士ではなく、地方の農民達が自主的に討幕軍に参加し、その費用すら自弁、しかも戦後はほとんど以前と変わらぬ生活を続けていた、という事実には驚かされた。最初「赤報隊」のような悲惨な末路を想像したがそんな事はなかった。山国という地方の特殊な構造が「勤皇農兵隊」を生み出してゆく過程も、維新史の知られざる一面として面白い。文章も極めて平易なので、おすすめ出来る一冊。2016/08/14

tnk

0
勤王の美談として知られる山国隊だが、山国村内の身分差が団結を阻み、従軍中に揉め事が絶えなかったと分かる。2022/10/15

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