内容説明
開明思想ゆえに悲劇的な運命をたどった聖徳太子とその一族。法隆寺の玉虫厨子に描かれた「捨身飼虎」図を見たことが太子との出会いだった、と語る著者が、みずからの戦争体験と内面の軌跡に重ね合わせながらつづった、太子の生身の人間像。
目次
第1章 出会い
第2章 飛鳥と万葉
第3章 やすらぎの里、安宿
第4章 叔母=推古天皇
第5章 ことばと行いへの証
第6章 文明開化の波
第7章 ことばの記念碑
第8章 ありし日の“太子コロニー”
第9章 愛と死
聖徳太子の平和思想―日本女子大学における講演