内容説明
アインシュタインが来日したのは大正十一年、日本の科学史にとって偉大な出来事であった。科学史研究の先駆者として活躍、海外の貴重な文献の翻訳紹介にも尽力した著者が、回想する五十年余の記録。アララギの歌に惹かれ自らも詠じ、語学の修得に明け暮れ、科学史の研究に一意専心した日々の想い出を語る。
目次
アインシュタインの来日
物理学史手習帖
道の草ぐさ
物理学史から科学史へ
国際化した科学史研究
先駆者ピエル・デュエム
二人の科学史家サートンとミエリ
未開拓な中世の科学史
夜明け前の十五世紀
究理学の源流を求めて