内容説明
わが家に真っ黒な仔猫がやって来た。ペリーと命名。妻の桃子、娘のチチヤス、おばあちゃん、家中、初めての猫づきあいに熱中する。ところがなぜか次々と異変が起きて…。世界中の猫の友だちに贈る物語。
目次
黒猫が来る前
黒猫が来た
ピー子の葬式
ペリー一歳
ペリーの兄弟
桃子の家出
桃子のいないとき
桃子の見た夢
ペリーのお正月
団地のメリー
春の白マル
チチヤス一人旅
本名白キチ
幅十センチ
未亡人たち
揺れる不動産
物件その一
恐竜ユンボ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Inzaghico (Etsuko Oshita)
2
ああ、この原平さん節! とぼけた顔(=文章)して不思議な世界にわたしたちを誘いながら、すとんと現実を見せつける、だけど優しい。これは黒猫ペリーの物語であるけれど、同時に父子家庭だった主人公(娘がチチヤスっていうのがかわいい!)に、桃から生まれた桃子(!)がお母さんとして仲間入りし、主人公の母(最初はトヨ子、途中からなぜかクニヨシ)と嫁姑問題を経験しつつ、「家族」になっていく物語でもある。 2018/09/29
necoko19
0
★★★2010/09/01
澤水月
0
950822
裏竹秋
0
冒頭のチチヤスのくだりで、あ、おもしろいかもと私小説的なものだと思って読んでみたが、猫にまつはる小説風の身辺雑記で、うーんエッセーかなあこれ、退屈だなアつまらないなあと思った。女と子供だけが魔法にかかるとか、夫婦喧嘩で桃子が出て行った時の電話の内容とかが女性嫌悪的な感じがして窮屈でおもしろくない。厭な感じがする。井上ひさしのギャグの、婦人公論ならぬ婦人口論である。ただ著者の挿絵が少しかはいいので(本業の方のガロ風の絵などはかはいくないが)そこはいいなと思ってしまふ。アメディオは母をたずねて三千里由来では?2022/09/26
カエル氏
0
猫の魔法で小さい「ン」がついちゃうってとこがウケた。2018/07/01
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