内容説明
神秘的な僧院、嵐をついて高原を進むキャラバン、精霊がささやきかわす峠、洞穴の中でひっそりと死を待つ隠者…。中央アジアに魅せられた探検家ヘディンが、3度の遠征で目撃・体験したチベットの自然・地理・風俗を、従者や現地の友人との交流を交えて克明に描き出す。自筆の挿絵282枚つき。文庫オリジナル。
目次
1 チベットへの最初の潜行
2 未知の国
3 モンゴル人と盗賊
4 チベットの中心部へ
5 変装してラサへ
6 カムバ・ボンボの捕慮
7 禁じられた国への再征
8 無人地帯の3カ月
9 遊牧民の故郷
10 トランスヒマラヤを越えてシガツェへ
11 タシ・ルンポの新年祭
12 タシ・ラマと彼の寺院都市
13 神秘的な僧院
14 ブラーマプトラ川の水源と聖湖
15 インダス川水源の発見
16 殺人的な冬の旅