内容説明
サイゴン近郊チョロンで商店を営んでいたトラン一家は財産を没収され、1978年、命がけのベトナム脱出を図った。当時15歳だったランは父母と別れて兄姉と4人で難民船に乗り込み、やっとの思いで日本にたどり着く。その悲惨な体験から「医師になりたい」と心に強く願った少女が、言葉や生活習慣の壁を乗り越え、ついに難民として初めて医学部を卒業するまでを爽やかに語った感動の記録。アジア太平洋賞特別奨励賞受賞。
目次
第1章 「解放」の幻影
第2章 家を追われて
第3章 “ボート・ピープル”
第4章 アメリカか日本か
第5章 久保田先生、みなさんありがとう
第6章 「いい値段ってどんな値段?」
第7章 医師ランの誕生へ
第8章 「いつベトナムに帰るの?」
第9章 遠くて近い国
第10章 「小さな中国」チョロン
第11章 友は世界に散った
第12章 「心の国際化」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
26
これも市の図書館本で読みました。先日読んだ下村満子さんの本に出てきていた方の1人ですね。 ベトナム戦争の煽りも受け、いわゆるボートピープルとして香港に辿り着いてから日本にいる兄を頼る形で来日したランさんの半生記で、吹浦忠正氏の注釈もあれば、ランさんにほど近いクラスメイト等の補足記事も出ていて、どういう苦難の道を辿ったのかが分かります。 残念ながらネトウヨ風情の跋扈する日本、難民政策もそうですが、入管法改悪を平然として国会に通そうとしている政治の現状とかぶる部分も強いですね。(以下はコメント欄に)2023/05/06




