内容説明
西南の役のさなか、睡眠中に木戸は突然「西郷も大抵にせんか」と大声で叫んだという。役の結果を知らぬまま、新生日本の行く末を案じつつ45歳で没したその生涯は、苦難に満ちた明治政府の形成過程そのものだったのである。巻末に詳細な出典一覧・人名索引を付す。昭和62年度菊池寛賞受賞の大作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新父帰る
5
最終巻。岩倉具視等の遺外使節団あり、西郷の征韓論あり、また台湾出兵から木戸の臨終までを扱う。立憲体制確立を狙う木戸と大久保の有司専制との激突。常に大久保が優勢に事を運ぶ政権運営に辟易した木戸は終に政府中枢から遠ざかろうとするが、独裁非難を恐れる大久保は彼を利用尽くす。西南の役の最中に木戸は命の炎を燃え尽くすが、病床にあっても「西郷もまた大抵にせんか!」と叫んで、薩摩の反政府行動を許さなかった。著者の目的が国民国家の形成過程を改めて探る事にあると考えれば、「維新の三傑」の中で思想性の高い木戸を選ぶのも納得。2017/11/11
ホレイシア
4
今、手に入る中ではベストだと思うが、まだ何か違う気がする。と言ったら友人が「自分で書けば?」とのたもうた。まさか、まさか(笑)。2008/01/08
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