出版社内容情報
大東亜戦争での諸作戦の失敗を、組織としての日本軍の失敗ととらえ直し、これを現代の組織一般にとっての教訓とした戦史の初めての社会科学的分析。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
295
初読の時は思ったよりも難しいな、という印象で感想も書けずじまいでした。かれこれ9年後にふとしたことから再読。今回は思うところがいろいろとあり、本書の素晴らしが垣間見えたと思います。組織論は大切ですが、その組織の駆動はヒトなので、「失敗の本質」の根元は「ヒトの本質」でもあるということではないかと思いました。2024/07/29
ヴェルナーの日記
283
日帝陸海軍(日本帝国陸軍・海軍)の行った軍事作戦を、それそれに取り上げて、各種分析をした内容となっている。その中で浮き彫りになったのは、組織力の弱さを失敗の本質と結論づけている。しかし、これは、そもそも軍部の統帥権が独立していることから生じたことだと自分は考える。帝国憲法では、天皇の下に政治と軍事が並立していて、軍部は政治の政策とは関係なく行動することが可能であることを意味している。つまりシビリアン・コントロールが出来ない状態を作り出してしまっていることが、最大の失敗原因であり、本質というものであろう。2015/03/24
ちくわ
282
『当時の上司に薦められて』で読み始めたが・・・自分が日本史好き&若干ミリオタ気質などもあり、かなり興味を持ちながら一気に読み終えました。(そのくらい内容も秀逸だった。)個人的には、成功体験よりも失敗体験の方が『学び』の部分が大きいと考えていることもあり、本著の視点や解析、現代へのトレースの有効性などを含め、是非『日本』の社会人に読んでもらいたい一冊だと思っています。
mura_ユル活動
259
図書館本。良書。戦争について、永遠のゼロから深く知りたいと思い、読了。当時の帝国軍の戦い方(敗け方)に焦点をあて、大東亜戦争の6つの戦について、踏み込んだ考察を行っている研究書。最後に軍の組織や歴史の時代背景等も織り交ぜて分析をしている。永遠のゼロの舞台はマリアナ海戦か。2013/08/03
はっせー
194
本当にためになった! アジア・太平洋戦争時の軍隊について研究した本である。戦略や戦術の他、意思決定や軍隊内の人事評価といった組織論的な分析も行っている。戦争を組織の上位から指揮していた人の評価や参謀の机上の空論などの日本軍の欠点などを詳細に扱っている。この本は今の日本の会社の経営に置き換えることができると言われている。日本の組織は戦前から変わることが出来なく、ずるずると今まで続いてしまっている。現実を直視して変えるチャンスを与えてくれる本だと思った!2020/01/16