中公文庫<br> 津軽三味線ひとり旅

中公文庫
津軽三味線ひとり旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 209p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784122018297
  • NDC分類 768.11
  • Cコード C1195

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

はちてん

27
語り書きの良さが際立つ。津軽三味線がどういう芸だかが伝わってくる。文字通り生きるための芸。「あとがき」での竹山の一言がいい!若い頃、渋谷のジアンジアンで竹山を聴く機会に恵まれて興奮したし感動もした。でも、人生の後半になった今聴けたなら…。竹山は意外に饒舌だった記憶がある。音源は残っても実像が無いから、再読。楽しくて哀しい一冊。2013/05/15

太田青磁

21
師匠と自分のくいぶちを弟子が持つのがしきたり・津軽では梅田豊吉、青森では深沢の綱吉・巡査だからってえばるもんでねえよ・馬とちがって牛はこわいものだった・いい姉っちゃに手を出して銭コもらうもいうものは容易でねえもんだ・よその三味線にまじって商売するようになってはじめて師匠のありがたさ自分の不勉強がわかった・あまり出しゃばってもだめ、ただ伴奏しているだけでもだめ・山は好きだなあ・いい芸をやれるかどうかはなんたって客次第・三味線の音色は自分の気持と指でつくっていくものだ・きれいに覚えたものをハッキリやることが先2014/03/01

Akihiro Nishio

17
だいぶ前だが津軽三味線のコンサートに行ったので、津軽三味線について復習する。高橋竹山という、門付け芸から始めた最後の三味線ひきの口伝である。ひたすら歩いて、三味線をひき、唄を歌いながら、少しの食事やお金にありつく、じょんから節は体力的にきついので都々逸で手を抜く、怪しい薬を作って売ったり、生きていくためには様々なことをやった男の人生。後半は三味線ひきとして、お稽古で三味線を習った若い衆に苦言を申し上げる構成。三陸津波に出くわした話や戦時中の話が特に印象的であった。2019/11/14

ひろみ

7
生きるために身につけたものだけが芸でなく藝になる。そう考えると今の豊かな日本では本物に出会うことは難しいのかも。藝術家にしてみればこれほどの悲劇もないだろうに、きっと多くはそんな思考にすら到達し得ない。そしてただの一読書人である私は、本を通して高橋竹山の言葉に出会う。なんと幸せなことだろう。2014/01/22

清游@草ぶえの丘で森林浴♨︎

5
青森が好きです。そして津軽三味線が好きです。著者の目の見えない世界での極限の音の表現。もし著者の目が見えていて、自分の言葉を自分で描けていたら。。。 私にはまだまだ表現したいことが溢れている。2015/02/04

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