内容説明
クラウゼヴィッツの未完の大著『戦争論』は、没後1世紀を越えた今日でも、政治論・戦略論のバイブルとみなされている。人、組織、意思決定、指導者の資質など、戦いのあらゆる要素を組織立てて分析し、近代的戦略理論を確立するまでに至る思想と生涯を詳細にたどる。
目次
当時のプロイセン
フランス革命とその影響
駐屯地生活と人間形成
第2の父シャルンホルストに会う
『戦争論』の萌芽
フリードリヒ大王時代のプロイセンの崩壊
ナポレオンの捕虜となる―抑留生活から見たドイツの自由
改革時代
ナポレオンの没落
反動復古期
晩年
作品解説(主要著作年代;歴史書;理論書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュンジュン
3
「戦争とは他の手段で行う政治の延長である」と説く『戦争論』の著者クラウゼヴィッツ。その生涯と思想的足跡を跡づける。主役ではないものの、激動の時代(ナポレオン戦争前後)を生きた一軍人の人生はそれなりに面白かった。ただ、その都度思想の変遷も詳述するので、冗長さも感じてしまった。また、『戦争論』自体の概説にはなっていない。2019/02/11
ELW
0
クラウゼヴィッツの教育に対する姿勢、シャルンホルストやグナイゼナウらとの関係、フリードリヒ2世後のプロイセンの痛々しさがよく分かった。 2016/08/30
Hiroshi Higashino
0
斜め読み.クラウゼヴィッツの伝記といったらよいか、、、『戦争論』の内容についてはあまり触れていない.2024/08/01