中公文庫<br> チベットの娘―リンチェン・ドルマ・タリンの自伝

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中公文庫
チベットの娘―リンチェン・ドルマ・タリンの自伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784122018150
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C1123

内容説明

チベット女性として初めてダージリンに留学、西欧文化に接した著者の自伝。20世紀前半のチベットの風俗習慣、信仰、政治など独特の旧チベット社会を記した本書は、そのままチベット近代史となっている。1959年中国の侵攻により家族離散、窮乏と恐怖の中でのインドへの脱出。祖国の未来、子供たちの教育に心血を注いだ半生を辿る名著。

目次

わが家の背景
父と長兄の暗殺
ラサで過ごした子供時代
母の死
チベット女性として初めてダージリンに留学する
最初の結婚
タリンの公子のもとに嫁ぐ
田舎の荘園生活
権謀術数うずまくラサ
チベットの祭りとダライ・ラマ14世のラサ入り
チベットの習慣と信仰
前摂政レティンの失墜
チャムドの陥落と中国の侵攻
ラサの恐怖
ダライ・ラマ法王に随行して中国を訪問する
チベット、中国にはむかう
1959年3月のラサ決起
命からがらインドへ
ブータンで足止めをくわされて
チベット難民の子供の教育にたずさわる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クリイロエビチャ

1
なぜダライ・ラマは亡命したのか、チベットは国なのか中国の一地域なのか、何も知らないことを痛感させられた本。前半の優雅な暮らしから一転して、後半は嵐のよう。中国の侵攻により、著者もチベットもどんどん追い詰められていく。政府が諸国に助けを求めるも「面倒を持ち込まれては困る」と、欧米各国は使者を受け入れなかったそうだ。ダライ・ラマはチベットを脱出、それから50年以上も戻れずにいる。中国は本当に狡猾で残虐で汚い。絶版なのかなぁ。ぜひ復刊してたくさんの人に読んでもらいたい。単なるチベット人女性の自伝なんかじゃない。2014/11/10

なかがわみやこ

0
面白くてこのボリュームでも一気読み。チベット語がすぐわからなくなって往生しました。最後に用語集あればよかったなー。中身は激動の人生です。2011/02/03

いすけ

0
いや〜、すごい本やった。 たぶんまた読み返す。 なんかもう膨大な内容が詰め込まれていて頭の中がパンクしそう。 前半では、チベットの貴族がいかに権力と富を持っていたか、チベットの貴族はどのように暮らしていたのか、非常によくわかる。 この人だけでなく、この人の血縁に当たる女性も、その理性的な聡明さ、確固とした自信と自立性、創造性にもとづく確かな行動力など、素晴らしい人間性が共通していいる。 以前ラサを訪れた時にお会いした威厳のある貴族の婦人の名前が後ろの家系図に載っていた。お元気にされているだろうか。2020/08/04

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