内容説明
母との生き別れと一家離散、小学校中退、その後の職業遍歴など、逆境にありながら独学をかさね人生を学んでいく。小説・戯曲に数多の傑作を生み出した著者が、東京で新聞記者になるまでの半生を回顧する自伝随筆。
目次
二番倅
母去る
倒産
母を尋ぬ
夜学
遊女
居留地
人殺しに行く男
初旅
詐欺師
フランス紳士
外れ弾
残飯上等兵
異人屋女
命
『瞼の母』再会の記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tkm66
1
号泣、っすよ2004/05/23
よしだ まさし
1
長谷川伸『ある市井の徒』中公文庫を読了。 サブタイトルは「越しかたは悲しくもの記録」。『瞼の母』『一本刀土俵入』などで知られる劇作家・長谷川伸が、半生を回顧して執筆した自伝である。 長谷川伸というと、その門下に池波正太郎、平岩弓枝、山手樹一郎、山岡荘八などがおり、そのあたりの状況に非常に興味が湧いてきてこの自伝を手に取ったのだけれど、残念ながらこの自伝は劇作家になる前で終わってしまっている。しかし、長谷川伸のなんとも破天荒な半生はこの自伝を読むだけでも、十分にわかる。4歳で母と生き別れ、父の事業が頓2014/10/08
山椒魚
0
感銘を受けました。2012/11/09
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