内容説明
チベットの無人境を経てラサに潜入した著者は、祖国敗戦の噂が流布されるなか“ヒマラヤ越えのアルバイト”に自活の道を見出す。内陸アジアの厳しい自然と対して生きる純朴な人びととの接触を通し、人類平和の希求と人間性探求へと開眼してゆく。
目次
無人境篇
チベット前篇
ヒマラヤ篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
卯月
1
職場本棚。上中下の中巻しかないので細かい事情は不明だが、中巻開始時点で昭和20年7月13日、中国青海省。著者は蒙古人のラマ僧を装い、チベットのラサを目指す。時節柄、恐らく諜報目的だろうが、9月末に到着したラサでは日本敗戦の噂が流れていた。ヒマラヤを超え、翌年1月インドへ、敗戦を確認する。という背景は過酷で、旅そのものも苦難の連続だが、筆致が楽天的で読んでいて楽しい。身分を偽っているとはいえ、各地で出会う様々な人々と打ち解ける。チベット目的で読み始めたが、クライマックスはヒマラヤ越え。昭和25年帰国との由。2015/05/04
金木犀
0
持ち帰り2008/01/03
HH2020
0
◎2023/03/03
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- 洋書
- Mr.X