中公文庫<br> 蘇翁夢物語―わが交遊録

中公文庫
蘇翁夢物語―わが交遊録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784122017030
  • NDC分類 281
  • Cコード C1195

内容説明

平民主義、自由主義をとなえ、日本のジャーナリズムの基礎をきずいた巨人・徳富蘇峰。西郷、大久保、山県、博文、海舟、新島襄ら、明治という骨太の時代をつくりあげた歴史上名高い先覚者たちとの気ままな交流を通して、明治人の思想と個性豊かな生き方を語る。

目次

長州三尊 話
伊藤、大隈、山県
薩長人士
川上操六と桂太郎
政治家の離合集散
板垣退助と大隈重信
八方より眺めたる大隈
小説よりも奇なる生涯の陸奥宗光
遠近より見たる勝海舟
新島襄先生

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バルジ

1
近代日本を代表するジャーナリストである徳富蘇峰の回想録。当然著者との交友が深かった政治家への言及が多く、松方正義や桂太郎の評価は高い。面白い部分としては大隈重信を論じた一章で、そこで蘇峰は「恋」という表現を使っていかに大隈に入れ込んだかを自嘲気味に語る。しかし単なる恨み言ではなく、自分自身の思想に合致するよう大隈を眺め期待していたいう。蘇峰は「自分で自分を騙していた」と語るがここに大政治家を見る難しさがあると感じた。また政治とジャーナリズムの関係性を考える上でも蘇峰の行動とその交友関係は示唆に富む。2019/10/22

筑紫の國造

0
これは面白い。近代屈指のジャーナリスト、徳富蘇峰が伊藤博文、大隈重信、井上薫、勝海舟など明治の英傑達との交友を、エピソードを交えて縦横に語る。談話筆記だけあって、文章は極めて読みやすい。それぞれの人物については長所だけでなく短所も指摘しているので、大げさな感じはしない。これだけの人々と程度の差はあれ交流があった蘇峰のようなジャーナリストは、そうそういないだろう。読み物としても、史料としても使える。出来れば、蘇峰の著作をもっと再販して欲しい。2016/08/07

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