内容説明
1930年代、王制を倒して成立したスペイン第2共和国は、独伊の支援を受けたフランコ軍との2年半にわたる戦いののち、ついえ去った。二つの大戦間に起こった悲劇を歴史的教訓として生き生きと再現する。
目次
王冠の没落
三色旗の下で
暗い2年間
三色旗と赤旗
反乱の開始
ロンドンの喜劇
マドリードの抵抗
もう一つの内戦
戦争の終末
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
可兒
2
概説。入門編としての新書にふさわしい。少なくとも、スペイン内戦は小学館の百科事典に記述されるがごとき、残虐非道な反乱軍と英雄的な共和国軍の戦いだったわけではない、ということがわかる2009/12/04
baramunoroba
0
20世紀の中世と呼ばれたスペイン。ある意味すごい。とにかく色々勉強になった。とりあえず焼き討ちされる教会。情熱的な義勇軍。労働者と反乱軍の戦い。容赦ない虐殺。軍隊すら否定するアナーキストたち。一番印象に残ったのは、アナーキストたちが軍隊的行動を嫌うため、個人として戦い、散っていったこと。良書です。2010/03/05
pepe
0
ファシズム、反ファシズム、アナーキズム、労働運動、共産主義、ファシズムなど様々な思想と運動が入り混じるスペインの内線に至る歴史がわかる。外交の関係が不発によってフランスやイギリスに不干渉政策を維持させてしまい、孤立化、やがてフランコらによって占領される。2024/05/30