内容説明
旺盛なる好奇心と人間を愛することでは人後におちない人間観察の達人が、文学と医学から、人間とその周辺の様々な問題―生と死、生きもの、宗教、国家と人間集団、未来社会―について自在に語りあう。創見と知的興奮にみちた人間探究の書。
目次
生と死のこと(本多平八郎と遺伝子;鉄斎とボケの世界 ほか)
生きものとは(DNAからの脱出;結核と子規の世界 ほか)
宗教を考える(神戸外人墓地にて;親鸞と原罪思想;腹切りと苦行僧 ほか)
国家と人間集団(空海の書いた思想ドラマ;長安と奈良のちがい ほか)
未来社会の哲学(広域社会の新住民;ニューメディアの限界;ユトリロとコンピューター ほか)
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