内容説明
額に犬釘を打込まれた異様な惨殺死体。エカティシアン家の妖麗な姉妹にまつわる無気味な謎。太平洋戦争末期、日本支配下の満州国新京(長春)で、軍部・官憲の監視や迫害に脅え、逼塞の日々を送るロシア人一家の凄絶な復讐物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kouro-hou
19
橘外男は小栗虫太郎や久生十蘭と活動ジャンルが被っていると澁澤龍彦も指摘していましたが、書いてないのが今で言うミステリです。そんな中、敗戦一年前の満州で謎の連続殺人事件が、というこの作品は最もミステリらしいんです。が、フーもハウもどうでもよくてホワイダニットのみをネチネチと書く犯罪小説の橘先生らしく、怨念と動機に全力投球です。しかも珍しくトリックが登場し、これから!→未完です。一応過去の怨念話は終わったので先生飽きちゃったのかもしれません。先生自身が満州引揚者なので、当時の風俗描写は興味深いものがあります。2015/09/24
HANA
9
頭部に犬釘を打ち込まれた死体、満州国、迫害される白系ロシア人と素敵なキーワードが満載。迫害の理由も復讐の動機も意外と即物的でそこは少々残念だったが、ヒロイン二人の魅力がそれを補って余りある作品にしている。特に題名にもなっているユウゼニカ、さあこれから彼女の活躍が始まるぞ、という所で未完に終わっているのがたいそう残念。過去の回想だけでもひとつの話として成立してはいるが、できれば完全なのを読みたかった。2012/05/02
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