中公文庫<br> 肉食文化と米食文化―過剰栄養の時代

中公文庫
肉食文化と米食文化―過剰栄養の時代

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784122015340
  • NDC分類 498.5

内容説明

肉食による過剰栄養の肥満が深刻な社会問題となり、低カロリーの日本食の見なおしが盛んな欧米諸国。一方、“米バナレ”“魚バナレ”で食生活の洋風化にひたすら邁進する日本。飽食の時代のこれからの日本及び欧米諸国の在るべき食生活を模索する、異色の食文化論。

目次

第1章 繁栄の中で(やせたければ手術で;ステータス・シンボルだった肥満;はじまるあべこべの栄養指導;理想的な日本の食生活パターン?)
第2章 ヨーロッパと日本(肉食の原点;コメさえあれば;たよりは“ごった煮”;まずい豚肉が歴史の原動力に;外からの食物革命;日本人と牛肉)
第3章 戦争にゆれる栄養学(衛栄養学は肉食世界から;たかすぎるたん白質所要量;統制で体位向上のイギリス;陸の孤島スイスの実験;日本では主食観念がうらめに)
第4章 いきすぎた肉食(肉食ぜいたく論;理想に近い畜産物たん白質;芸術作品としてのシモフリ肉;先進国の問題はたん白質より脂質;輸出可能な日本の食文化)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くろず

1
日本の食が欧米化したのはやっぱり戦後からだなぁ。最後の方にキッコーマンについて出てきたけど、アメリカに工場があるように、大豆はアメリカ産が多い。でも、色々気になるから、私は日本産がいいなあ。2022/01/30

MIRACLE

1
欧米と日本の食生活について、栄養という観点から、検討した本。欧米の過栄養の現状、欧米と日本における食生活の特色(肉食と米食)、栄養学の発展、食生活への栄養学的な反省について、とりあげている。とくに、第二章「ヨーロッパと日本」は、肉食の風土的条件をあつかっていて、興味深い内容だった。巻末に、文献一覧がない。そのため、発展的な学習の道を閉ざしていて、それが残念だ。2014/01/02

ochatomo

0
1988刊2016/12/28

乃木 好古

0
再読。やはり第二章が秀逸。2021/06/16

乃木 好古

0
データとしての古さは否めない。欧米が肉食文化に"ならざるを得なかった"経緯や、インドの香辛料、新大陸の新食材の伝来、それらが歴史に与えた影響等、読んでいて多くの発見が得られ、大変おもしろく参考になる一冊。2021/01/20

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