内容説明
「皇道派」と「統制派」の抗争は下剋上を横行させて軍隊の退廃をまねき、日本を敗戦の破滅に追い込んだ。自からその渦中にあった一将官が、多くの証言を混えて、昭和史の問題点を明らかにする。
目次
第1 上原と宇垣
第2 宇垣の整備、青年将校の反撥
第3 3月事件の真相―荒木の登場 皇道派の擡頭と宇垣排撃
第4 10月事件と皇道派の動き
第5 2.26事件と統制派の発生
第6 統制派の横暴
第7 新衛内閣と日中戦争の勃発―板垣の出現と統制派
第8 統制派軍閥の底力と策謀―板垣と畑の失敗、阿部・米内内閣の退陣
第9 憲兵の暴威と機密費の濫用
第10 大東亜共栄圏を夢見る統制派―3国同盟と大政翼賛会、第2次第3次近衛内閣の出現
第11 征夷大将軍東条英機
第12 再生日本の方向



