内容説明
正倉院の宝物は聖武帝遺愛の宝物を光明皇后が東大寺大仏に、帝の極楽往生を祈願して奉納したものであり、8世紀以来今日まで勅封によって守られてきたと信じられてきた。その正倉院の宝物の数が、年を追うごとに増大したのはなぜか。宝物の来歴を徹底的に調査することによって、従来の正倉院観の定説を覆した異色の正倉院論。日本史における正倉院の真の意味を問い、根本的な再考をうながす問題作。
目次
プロローグ 正倉院前夜
第1章 『東大寺献物帳』の問題点
第2章 宝剣と宝冠の謎
第3章 勅封の問題
第4章 歴代権力者たちの開封
第5章 正倉院に泥棒が入る
第6章 戸籍のない宝物
第7章 明治5年の開封と消え去った宝物
エピローグ 正倉院とは何か
感想・レビュー
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- 和書
- 知られざるマイケル