中公文庫<br> ボルジア家―悪徳と策謀の一族

中公文庫
ボルジア家―悪徳と策謀の一族

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784122014398
  • NDC分類 288.493

内容説明

ボルジアの名は歴史に現われるや否や、たちまち世に指弾され、断罪された。毒殺・近親相姦・権謀術数・強欲・不正利得などで史上に悪名高いボルジア一族が、ルネッサンス期ヨーロッパの凄絶な政治闘争のなかで果たした役割を活写する。

目次

第1章 ボルジア家の始まり―ローマを目指して
第2章 法王カリスト三世―ボルジア家興隆の始祖
第3章 ロドリゴ枢機卿―ボルジア王朝の創始者
第4章 法王アレッサンドロ六世
第5章 アレッサンドロとチェーザレ
第6章 君主チェーザレ
第7章 ボルジア家の衰退とルクレツィア
第8章 ボルジア家の遺したもの

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

88
ボルジア家は、名もなき家柄からその知性にのみよって法王カリスト三世にまでなったアロンソに始まる。アロンソの甥、ロドリコも60を過ぎて法王となり、一族のためにあからさまな便宜をはかり、息子のチェーザレは邪魔者を次々に殺していった。だが、この時代のイタリアでは、一族を重用し政敵を殺すことは日常茶飯事。スペイン人という外様であり、歴史もないボルジア家が相手にしたのは、何代にも渡って栄えた家々であり、まるで朝廷のような喰えないフランス王家であった。当時のローマの野蛮なこと! 次はマキャベリを読むしかない。2015/02/23

Nat

16
イタリア熱継続中です。メディチ家がらみでボルジア家について興味を持ち、読みました。チェーザレ・ボルジアについて、なんとなく知っていましたが、ボルジア家の起こりから、衰退までがよく分かりました。アレクサンドル3世が、もう少し長生きしていたらとかチェーザレが父親が死ぬ時に元気だったら、といった「もし」を考えてしまいます。ルクレツィア・ボルジアについてもっと読みたくなりましたが、あまりいい本がないのが残念です。イタリアの地理や歴史をもっと頭の中に入れて理解したいです。2018/09/04

Hiroshi

6
『君主論』でマキャベリが理想の君主としたのがチェザーレ・ボルジアだ。そのボルジア家が書かれている本。①ボルジア一族興隆の始祖アロンソ・デ・ボルハ(法王カリスト3世)、②甥のロドリゴ・ボルジア(法王アレッサンドロ6世)、③子のチェザーレ・ボルジア、④妹のルクレツィア、⑤チェザーレの弟ホアンの孫フランシスコを見ていく。①アロンソ・ボルハ(イタリア語でボルジア)はスペイン人。教会法と民事法を専攻した。アラゴン王アルフォンソ5世の秘書となり、大シマスで活躍し、バレンシアの司教となる。アルフォンソ5世はナポリ王に。2025/01/19

belier

4
ボルジア家を興隆の始まりから衰退後までをカバー。悪名高い一族だが、いろんな本で断片的に仕入れていた知識を更新し整理できた。イタリアの政治や戦争の中心にいた者たちであるため、彼らが活躍した時代のイタリア史としてもわかりやすい。一族の悪徳ぶりはよくわかったが、著者はボルジア家を高く評価しており、本の後半で彼らを擁護している。チェーザレは、伊では殺人などありふれた政治手段であり、単にそれを極めたのだという。ルクレツィアは、父親と兄の犠牲であり、後半生の本当に立派な事績を述べて、悪女という評を否定している。2023/05/21

カマネコ

3
チェーザレ・ボルジアについて調べていたので手に取ってみましたが、彼の一族や周囲の人物、当時(15世紀~16世紀)のイタリアの状況についても知ることができました。2014/03/12

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