内容説明
日航ジャンボ機墜落事故をはじめとする多くの事件の個人識別で大きな成果をあげた法歯学は、犯罪、事故捜査のうえで今最も注目されている。斯界の第一人者が、その興味尽きない世界を幾多の具体例を通して紹介する。
目次
法歯学事始め(4遺体の身元を1時間で識別―ビルマ航空機事故;日本法歯学の草分け―野口英世博士;女子高校生殺人事件―車を使っての死体遺棄)
法歯学の出番です(バラバラ殺人事件の教訓―たとえ身元は不明でも;3万円殺人事件と自殺予告―ゆがんだ世相の反映;噛み痕・歯形で何がわかるか―無理なキスはご用心;焼死体のナゾを解く―法歯学の活躍場所;クチビルは語る―口紅のヒントから口唇紋の研究へ;歯科用X線写真を使って―重ね焼きで顔を復元;歯だけでもわかる血液型―日本だけが成功した快挙;食料品の中の異物を探る―原因や過程を正確につかむ)
外国における法歯学(歯が解決した世界の大事件―歴史に残る人たちの死)
アメリカの大量死亡事件―識別にコンピューターを導入(マリリン・モンローを解剖した男―畏友トーマス・野口博士)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょん
19
ビックリするくらい面白かった。文章が分かりやすくてとても勉強になりました。個人識別のための法歯学、それが捜査に直結するのだから奥が深い。ただ思うのはこの本が書かれたのが昭和61年。それから34年たってる今、個人識別のやり方は大きく変わってないと思う。逆に言うと、これしかないんじゃないかと。何ものにも優先して行われるべき、と著者が書かれていることに疑問を持ちながら読み進めましたが、読了してその通りだなと感じました。個人を特定してあげることがその人を尊重することにも繋がるのかなぁと。感服。2021/01/03
かんな
2
電子カルテやデータベースはスマートですが、「紙の時代」の記録があってこそですね(-ω-)2014/08/22
丰
1
Y-202006/07/24
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