内容説明
多くの具体的なケースを通して、凶悪犯の行為と完璧な捜査の方法をはじめて明らかにする。著者は30余年間、捜査の最前線にあった。検察官によって書かれた、今だから話せる第一級の体験記。
目次
現場に臨んで
現場における観察と推理
被害者の身元割出し
自白をめぐって
証拠隠滅
「消去捜査」
精神鑑定
検事認知事件
犯人像
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
21
松本清張「黒い福音」のモデル「スチュワーデス殺人事件」にも関わった著者。当初自殺と見なされていた同事件を洗い直し、司法解剖した結果、頸部圧迫による窒息が死因と判明。唯一の容疑者、ベルギー人のカトリック宣教師は、既に海外逃亡済。他に、渡辺清死刑囚による男娼殺しと思われる実例も掲載。料金のつり上げに腹を立て、殺したというもの。だが、犯人は最後まで相手を女性だと思っていたという。なお、渡辺は1973年逮捕。その後死刑が確定したが現在も未執行。半世紀も塀の中にいる人生を思う。2023/11/07
よる
1
検察官の事件捜査について、実際の事件を基に捜査方法や関係者への印象が書かれいてる本。検察官の取り調べが知れるだけでなく、犯罪者の心理にも迫っていて読み応え有りました。2014/12/10
Gen Kato
0
再読。検事が犯罪捜査にどう関わるのかがわかって興味深い。たのしい(?)実体験もいろいろ。2015/06/01
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