感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
筑紫の國造
7
中国史の泰斗による、好感の持てる諸葛亮の伝記。諸葛孔明といえば、神がかった天才軍師という評価か、その反動でやけに低くみられることもあるが、本書では客観的な視点によって事実を記述しつつ、その能力と人格を評価している。「三国志演義」で誇張された孔明だが、修飾を剥ぎ取ってみた人物像も十分魅力的である。本書は単に諸葛亮の伝記というだけでなく、漢王朝の歴史の素描しながら読者の理解を深め、中国史に対する視点まで与えてくれる優れた書物だと思う。著者の人柄まで伝わってくる、さっぱりとしたいい文章だ。2024/08/30
Hirotoshi Imagawa
2
昭和30年代の学者による諸葛孔明伝。資料から史実と後の創作とを明らかにしつつ孔明の生涯を記している。読み応えある良書である。2014/02/11
ikatnek
0
☆☆☆ 最初2/3は三国志演義の要約。残り1/3が神格化されていない孔明の追求。資料が少ないのだろう、非常に難しいということはわかるが、もう少し地図が多いと有難い。2012/08/15
雑文社
0
三国志演義などで超人・天才軍師のイメージがついてしまった諸葛孔明。彼を正史準拠で、どのような政治家だったのかを論じている、意外と類書は少ない本です。過剰に孔明を持ち上げたり、逆に貶めたりしない、資料に基づいた分析の仕方なのが好感が持てました。2019/09/11
Tetsuya Suzuki
0
神田の古本屋街で買いましした。 (笑)2018/12/26
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- 和書
- 今は昔、猫と私の関係