感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
36
読メ開始以前の既読本。未来学者の描く未来予想図に引込まれました。「第三の波」は現在も世界を変え続けています。
isao_key
8
未来学者である著者のベストセラー。この本の中でトフラーは、人類の文明の発展段階に大きな波が3つあるという。1つは農業文明、2つ目は産業革命による工業化、3つ目が情報化社会。1980年に書かれた本だが、今をもって鋭い指摘に改めて驚かされる。テレビについて<遠い未来を見通すと、テレビは「個人ビデオ」に道を譲ることになろう。>これはまるでYou Tubeのことだ。さらに<恋人や結婚の相手とは別に、ただ友人を求めるためのサービス機関や場所があっても構わない。>とも言う。これはまさにFacebookではないか。2012/10/27
アンパンマン
5
文明論として読む部分と、SFとして読むべき部分がある。彼の言う通り、予想が当たったものもあれば、今後どう考えても起きそうにないものもある。ただ突飛おしもないアイデアの数々の中には、現在の生活に生かせることもあった。私達の世界はまさに第三の波が押し寄せて、変核を行なっている世界だ。そこで生まれる個人的な悩みや問題を解決する方法をこの本で考えてみたらどうだろうか?すっきりと腑に落ちるものもあるはずだ。2012/04/30
たいけい
4
20日かかって読み終えました。文庫本にしては分厚いのは、細かに段階をおって論述されているからです。論旨は明快ですので、案外と読みやすかったです。原著は30年前、訳書は28年前に出版されたものです。これだけ時間的に隔たっているにもかかわらず、現代の混沌とした政治・社会状況を読み解く手がかりとして非常に示唆に富んだ内容を持っています。2011/05/04
nomnom
3
この本は凄いです。読みながら何度も書かれた年を確認してしまいました。80年にここまで分析し、今まさに世界で起きている社会変化について予言していことは驚きです。そしてまた、70年代の米国では、21世紀の日本で起きていることを先行して経験していた事がわかります。後者は本書の直接的な目的ではありませんが、当時の米国社会の記述があり、その後日本で同様の事象が起こっていることを確認できます。記載の一部は現在進行形であり、現代の解説書としても通用します。全ての文化人必読の書。2009/12/31